エンドゲームのエンドクレジットサイン元ネタと鉄の音の正体|デザイン会社の制作秘話も解説

アベンジャーズのエンドゲームの秘密エンドクレジット

どうもはじめまして、元脚本家志望で画家の「Yasu」です!

今回は、「アベンジャーズ/エンドゲーム」のエンドクレジットにまつわる疑問・メイキング秘話を解説します。

エンドゲームに関しては、公開から1年以上たち、解説や制作秘話が語りつくされたと思いますが…

この記事では、エンドクレジットについてまだまだ知られていないトリビアを「映画をみた方むけ」にどっぷり紹介します!

これを読んでいけば「アベンジャーズ・エンドゲーム」にまつわる…

  1. エンドロール後にポストクレジットシーンがない理由

  2. エンドロールサインには元ネタがあった?

  3. エンドロールで流れた2つの曲

  4. エンドロールの最後に流れたアイアンマンの鉄の音は何を表してる?

エンドクレジットサインを作ったのはたった15人の小会社?

インフィニティウォーのタイトル制作メイキング

エンドゲームのクレジット制作トリビアなどなど



4つの疑問・4つのメイキング裏話がすっきり分かると思うので、ぜひ最後まで目をとおしてみてください。

*注意*映画の結末にふれているので、ネタバレに気をつけてください!

●エンドゲームのエンドロール後にポストクレジットシーンがない理由

引用:Movieweb


アベンジャーズエンドゲームのエンドロール後には、マーベル映画恒例のおまけ映像(ポストクレジットシーン)がありませんでした。

どうしてこのような方法をとったのか?(おかげでケツが痛くてしんどかった…)

監督をつとめたルッソ兄弟のインタビューによると…

アンソニー監督「この映画の目的は、10年間のストーリーテリング、MCUを構成する22本の映画に結末をもたらすことでした。僕たちにとって非常に良かったのは、ストーリーテラーとして、初めてMCUの未来を考えずに物語を描くことができたこと」

アンソニー監督「とにかく過去について、『アイアンマン』から続いてきた旅路について考えました。そして、その旅路にできるかぎり最高の結末を用意するにはどうすればいいのかを。それこそが僕たちの目的だった。だから(クレジット後には)何もなかったんですよ。

引用:THE RIVERより

●エンドゲームのエンドロールサインはスタートレックが元ネタ?

引用: © Paramount (1991)


エンドロールサインには、実は元ネタがありまして…

A、それは、映画「スタートレック6 未知の世界(1991)」です。

初代スタートレックシリーズの主要キャラ7人(カーク船長など)が引退する完結編として、各キャストの手書きサインがエンドロールで流れました。

こちらがそのシーン↓

引用: © Paramount (1991)


これは、1966年から3シーズンのテレビドラマと6本の映画で描かれてきた「初代スタートレック(宇宙大作戦)」の25年の歴史に別れをつげる最高の演出として、トレッキーの間では有名でした。

マーベルスタジオの社長「ケヴィン・ファイギ」がスタートレックファンであったためか「エンドゲーム」は意外なところで作品へのオマージュを捧げています。

ケヴィン氏は、エンドゲームのプレスツアーで、スタートレックへの愛がマーベル映画にさまざまな影響をあたえていると言っていたので、最高のオマージュとみて間違いないでしょう。

●エンドゲームのエンドロールで流れた2つの曲は?

キティ・カレン


A、流れたメイン曲は2つ。

1、It's been a long, long time(ダンス中の音楽)


キャプテンアメリカがサノス軍をたおし、インフィニティストーンを過去のそれぞれ元あった場所へもどす過程で、ペギーとの失われた日々をとり戻すため、その時間軸にとどまるラストシーン。

ものすごく感動的なシーンでしたよね。

ダンス中の2人の心情をいろどったこの曲は、ジュール・スタインとサミー・カーン作曲のヒット曲で、1945年の11月にアメリカのチャートで1位に輝きました。

戦争の終わりに恋人が戦地からかえってくる心情にフォーカスしています。


演奏:ハリー・ジェームズ(バンド)

ハリーは、1983年に亡くなるまでバンド活動をつづけたアメリカのトランぺッター。

ボーカル:キティ・カレン

キティカレンは、1930年代~60年代にかけて活躍した歌手。1954年にヒットした「Little Things Mean a Lot」が1番有名です。

この曲は、「エンドゲーム」以外にも、映画「キャプテンアメリカ・ウィンターソルジャー」でキャップが自分のアパートに戻った時に、ニックフューリーと対面するシーンでもかかっていました。

2、Main on End(アベンジャーズのテーマ曲)


この曲を手がけたのは、SF映画「バックトゥザフューチャー(1985)」のテーマ曲で有名な「アラン・シルヴェストリ」

アラン氏は、「キャプテンアメリカ・ファーストソルジャー」や「アベンジャーズ(1作目)」のテーマ曲もつくり…

インフィニティウォー」と「エンドゲーム」の最も重要な音楽パートで歴史にのこる名曲を生み出しました。

引用:MarvelMusicVEVO

● エンドロール後に流れたアイアンマンの鉄を打つ音は何を表してる?

引用:© Marvel Studios


エンドゲームの最後で1作目のアイアンマンが鉄をカンカンたたく音がながれましたが…

A、トニースタークへ別れをつげるための音だというのがスタッフ側の見解です。

ルッソ兄弟の証言によると…


中国メディア贵圈のインタビューで、ジョー監督は最後の音について「確かに鉄を打つ音です」と認め、その意図について「僕たちなりに、彼(トニー・スターク/アイアンマン)に別れを告げるための音です」と述べた。

またUSA Todayにて、アンソニー監督は、鉄を打つ音は今後の展開を示唆するものではなく「過去から響いている音」だとコメント。

ジョー監督も「(インフィニティ・サーガは)あの音で始まり、あの音で終わるんです」と語っている。

引用:THE RIVERより

●「ケヴィン・ファイギ」が発案したエンドロール鉄の音

引用:© Marvel Studios


トニースタークに別れを告げるために鉄の音を追加したのですが、では誰がそれを発案したのか?

A、実はマーベルスタジオの社長「ケヴィン・ファイギ」が発案したアイディアだったんです。

というのも「エンドゲーム」の編集が終わりかけていた時、編集室にいきなり「ケヴィン・ファイギ」が現れ…

ケヴィン「アイディアをひらめいたんだ。最後にトニーの小さな音声フラッシュバックをつけてみたらどうかな?」と言って…

エンドクレジット部分に、1作目の「アイアンマン」でトニーが初めてスーツを作る時に使った「ハンマーの金属音」を入れてほしいと要望をだしてきました。

編集者の「ジェフリー・フォード」は、すぐさま1作目のプリントマスターの「トニーが洞窟で試作スーツを作るシーン」から音声をひっぱり、ロゴにあわせてリズム調整して、完璧なエンディングを生み出したそうです。

ジェフリー「出来たシーンをケヴィンにみせて、彼をたたえました。非常にすばらしい見送りになったと思います」

MUCの未来をきりひらいた1作目に、最大限のリスペクトを捧げるおくりものとして、鉄の音がラストで追加されたととらえて良いでしょう。

● 「アベンジャーズ/エンドゲーム」のエンドクレジットサインを作ったのはたった15人の小会社?

引用:公式インスタグラムより。公開初日に全員で見に行くのが社内伝統だそうです。


エンドゲームのクレジット制作をやったのは、「Perception(パーセプション)」という2001年に創業されたモーショングラフィックス専門の制作スタジオです。

1作目のアイアンマン以来、マーベル映画の…

パーセプション社内の制作風景 引用:公式Twitterより

  • メインタイトル&クレジットのロゴデザイン
  • SF技術考証
  • ホログラムのCGアニメ制作
  • HUDやUIのグラフィックデザイン
  • コンセプトデザイン



などを手掛けているニューヨークを拠点にした最先端のデザイン設計ラボです。

アニメ「マクロス」や「宇宙の戦士」などのデザイン考証で有名な日本の「スタジオぬえ」にちかいデザイン会社という感じでしょうか。

  • ホログラムなどのモーショングラフィックス制作とSF考証
  • 映画のオープニングとエンディングのタイトルロゴとクレジット制作
  • アプリケーション開発(ARカメラアプリ「SNOW」のフィルター制作など)

公式YouTubeより。 パーセクションが手がけてきたこれまでの作品集



この3つの制作業務がメインで、マーベルスタジオと10年以上にわたってコラボし続けているスーパー才能集団でもあります。

しかも、社員はたったの「15人」。

現実にないテクノロジーのデザイン作業をおこなうため、彼らは自分たちを「可能性のアートチーム」と呼んでいます。

ですが、マーベル映画の仕事のほかにも、企業のアプリ開発をおこなっているため、架空とリアル技術のデザイン設計を同時に手がけるという大変めずらしい会社でもあります。

彼らは、「観客には、映画のテクノロジーがちかい将来、現実になると信じさせる必要がある」という信念のもと…

キャラクターの個性と性格が、観客によりよく伝わるようデザインに取り組んでいます。


【Yasu】いや~、とにかくカッコ良いし、センスが凄い!タイトルだけでなく、劇中のホログラムまで作っていたとは作業量ハンパないですよね。

●「アベンジャーズ/インフィニティウォー」のタイトル制作秘話

公式YouTubeより。 完成した「インフィニティウォー」のメインタイトル。



以下、パーセプションのシニアプロデューサー「エリック・デーリー」のコメント。

エリック「私たちはまず映画のトーンから考え始めました。バラバラになったヒーロー達がチームとして集合する時に、あなたは否定できない希望を感じると思います。我々の仕事は、その精神をタイトルアニメーションに取り込むことでした」

公式YouTubeより。エンドゲームのメインタイトル。


エリック氏は、ルッソ兄弟やマーベルスタジオの幹部との話し合いをはじめます。


エリック「タイトルは巨大に感じさせなければなりませんし、それぞれのタイトルが大きな全体の一部であるかのようにしなければいけません」

エリック「それに、過去のアベンジャーズ映画との一貫性をたもつことが重要でした。アベンジャーズの歴代フォントを使ったのですが、シリーズの歴史を表現するのに苦労しました」

● 「アベンジャーズ/エンドゲーム」のエンドロール制作メイキング

公式YouTubeより。エンドゲームのエンドロール完成映像


パーセプションの制作チームは、エンドゲームの仕事をひきうけた時「世界最大の映画の1つになる」と誰もが感じたそうです。

ケヴィンファイギから「エンドクレジットにカーテンコールのような感覚がほしい」と注文され…

派手なクレジットではなく、小さくてより親密なシーンになるよう制作チームは、方向性をきめます。

チーフ監督をつとめたジョン・レポア氏の話によると…

ジョン「ファンは映画のモーションデザインが欲しいんじゃなくて、キャラクターとより多くふれる時間を望んでいます。ファンが作ったスーパーカット動画(色んな映画からワンシーンだけ集めてつなげたもの)から発想をえて、エンドゲームにいたるまでの旅路をいわうシーンとして作ることにしました」

エンドクレジットの構成について

引用:公式HPより。実は「インフィニティウォー」版のエンドクレジットも作っていたそうです。


ケヴィン・ファイギとパーセプションは協議の結果、エンドクレジットを大きく3つのセクションに分けることにしました。

1、ルッソ兄弟などの監督やプロデューサーのクレジット

2、サブキャストのクレジット(正面と中央で映画の出演シーンを投影する)

3、アベンジャーズ6人のクレジット



関係者のすべてが独自性をもちつつも、全体の一部であるようにみせるよう…

ペギーとキャップのダンスシーンから数十秒間は、プロデューサー陣のクレジットをうつし、観客に「一瞬の間」をおかせます。

実は、このクレジットの背後にながれている光のおびも、映像からはなたれた筋光エフェクトが元になっています。

そこからゆっくり光だはいりこんで、サブキャストの紹介がスタート。

制作過程の映像


キャラクターが大きくみえるよう「うで・顔マスク・シンボル」などを拡大した映像を背後にながし、役者のクレジットをそっと添えます。

また、チームは、フィルムの真ん中をのぞく周囲の焦点をボカして、映像のうしろから後光がさすよう背後に筋光エフェクトをのせました。

アベンジャーズの6人


アベンジャーズのオリジナル6人のクレジットがはじまると…

背景に投影された映像から、徐々に役者のCGモデルへ焦点がうつり、手書きサインとクレジットが最後にそえられます。

普通、映画のクレジットは主役から先にスタートするのが伝統的ですが…

エンドゲームでは順番を逆にして、主演の「ロバート・ダウニーJr」のカットで終わるようにしました。

これにより、拍手喝さいのブロードウェイのような雰囲気をあたえることに成功します。


この丁寧なクレジット作りが功をそうしたのか、世界中の劇場が熱狂につつまれました。

まとめ

エンドロールサインは映画「スタートレック6未知の世界」が元ネタ

エンドロールで流れた曲は2つ

エンドロール後の鉄の音はケヴィンファイギの発案

鉄の音はアイアンマンへ別れをつげるための敬意をあらわす

エンドゲームのクレジットサインを作ったのはNYにある15人規模のデザイン会社

参考出典

引用:© Marvel Studios

Smooth Radio:https://www.smoothradio.com/news/entertainment/avengers-endgame-steve-peggy-song-lyrics/

Business Insider:https://www.businessinsider.com/marvel-studios-boss-had-idea-to-close-avengers-endgame-using-iron-man-2019-5

Nerdist):https://nerdist.com/article/avengers-endgame-star-trek-love-letter/

Infinity War Title Design:http://experienceperception.com/avengers-infinity-war.html

Endgame Main & End Title Design:http://experienceperception.com/avengers-endgame-case-study.html

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