スタートレックピカード6と7話【感想】ライカー・トロイ登場の歓喜とシリーズへの違和感について

スタートレックピカード

どうもはじめまして、元脚本家志望でイラスト作家の「Yasu」です!

今回は「スタートレック・ピカード」のシーズン1・第6話「不可能の扉」と第7話「ネペンテ」のネタバレ感想をとりあげます。

Amazonジャパンが、第7話を6話と言って誤配信する事故がおきてしまいましたが…

人間だれしもミスはあるさ」と寛容なマインドで受けとめてみました。

そして、肝心の6、7話をみてみたのですが…

これがケッコウ退屈なエピソードでして、過去の遺産をこねくりまわしているだけのように見えてしまいガッカリ。

いきなり辛辣なことをいってすみませんが、今のスタートレックシリーズには旧シリーズの脚本家による立て直しが必要なのでは?と感じてしまいます。

旧スタートレックシリーズと比べると「違和感」を感じるんですよ。

今回は…

● 現スタートレックシリーズへの違和感と立て直しの必要性…


をこの2話で登場した小ネタ解説とともにまとめてみました。

0、現スタートレックシリーズへの違和感と立て直しの必要性

真ん中の人がリック・バーマン。引用:Star Trek.com

結論:リックバーマン帰ってきてくれ!


このドラマ、5話くらいまではノリノリで見ていたのですが…

  • イチェブの眼球くりぬきシーン
  • エルノアの首切りソードアクション
  • ヒューの最後とか

見ていると、かつてのシリーズにあった「人の生死」をストレートに描かない美学が完全に失われてしまったように感じます。

いや、ドラマ自体のストーリーはかなりよく出来てると思いますよ。

ただ、キャラがちょっと死にすぎ!

そりゃあ、初代の「宇宙大作戦(1966)」のころから、やたらと赤シャツの保安部門のメンバーが死にまくるのは有名でしたが、子供もみるドラマだったので、そこまでショッキングではありませんでしたし…

「新スタートレック(1987)」では、拷問されることはあっても、簡単にキャラが死んだりすることはありませんでした(地上波ですしね)。

しかし、この「スタートレック・ピカード」では、近年の規制がかからないネット配信ドラマの影響をうけているのか…

いささかドメスティックな殺害シーン

年齢制限いくつなんだよ?的なゴア描写


などがいろいろ出てくるので、むかしのスタートレックにあった牧歌的で平和的なトーンからかけ離れています。

これについては、ショーランナーを務めた「マイケル・シェイボン」は、Newsweekのインタビューで「伝説的なキャラクターを慎重にあつかい、甘やかしすぎないよう作ることが不可欠だと感じた」と語っており…


「スタートレックピカード」が従来シリーズに比べてかなりシリアスになった理由をすこし明かしています。

また、「スタートレックピカード」は、従来のような1話完結スタイルではなく、連続ドラマ形式なので…

私がスタートレックを好きになった一番の理由「道徳的ジレンマを問いかける姿勢」を深ぼりしていくエピソードがあんまり見られないのも悲しいです。

ちなみにシェイボン氏は、インスタグラム上でのファンからの質問で「昔ながらの1話完結スタイルのスタートレックは今後、復活すると思いますか?」ときかれ…

シェイボン「マーケットはどの文学形式が優勢なのかを決めます。それはテレビドラマにかぎらず…事実です(具体的な回答はさけていますが、おそらく需要があれば復活するという意味でしょう)」

新スタートレック」の頃は、下記のように有名な道徳的なジレンマを脚本にくみこむことで…

●トロッコ問題(暴走トロッコを前に1人を助けるか4人を助けるか?)シーズン7の17話「滅びゆく惑星」など

● ハインツのジレンマ(重症の妻を救うために薬をぬすむのは正しいかどうか?)シーズン3の3話「愛しき人のために」など

白黒つけにくい「難しい判断」や「命のおもさ」をテーマにしていました。

こういう「モラルの高さ」がスタートレックの「良さ」だったと思うんです。

なので、今シリーズの「人間同士の裏切りあいや殺しあいで人をえがく路線」からも少しはなれて…

旧シリーズのように「倫理的な問いかけをどんどん追求してほしい!」のが正直なところです。



脚本かくのメチャクチャ難しいのは分かります(笑)。

でも、キャラクターの生死をダシにして、感動シーンを作りだそうとする安易なストーリーからは、脱却してほしい。

そのためには、「新スタートレック」のクリエイターの一人だった「リック・バーマン」をつれ戻して、シリーズを立て直すのが必要だと思います。

ガンでなくなった「マイケル・ピラー」やApple TVプラスのSFドラマ「For All Mankaind」などに行ってしまった「ロナルド・D・ムーア」をつれ戻せなくても…



リック・バーマンであれば何とかなるかもしれません。

ちなみにカーツマン氏は、スタートレックピカードに関して、ピューリッツァー賞をとった作家の「マイケル・シェイボン」がショーランナーへの就任に期待していること以外、あまり多くを語っていませんでした。

しかし、バーマン氏が2020年の2月にTwitterで「みんなスタートレックピカード楽しんでる?」とツイートしたところ…


ファンから2000件以上の返信があり、その多くが「あなたのバーマントレックが恋しい」という内容でした。

ドラマの評判をしってこのようなツイートをしたのかもしれません。

そもそも何で「新スタートレック」時代のスタッフをよばずに、ピカードの新章をえがくのか不思議でなりませんし…

これって、「ジョージ・ルーカス」、「デイブ・フィローニ」、「ジョン・ノール」を関わらせずに「スターウォーズ」新作をディズニー下でつくってしまった戦犯「キャスリーン・ケネディ社長」と同じ失策ではないでしょうか?

● アレックス・カーツマンの問題と功績

引用:Trek Movie.com


今のスタートレックシリーズが、90年代と大きくちがう原因としてあげられるのが、ショーランナー「アレック・カーツマン」の制作方針。

彼が、スタートレックの脚本家たちによって守られてきたと言われる「ロッデンベリー・ルール(主に艦隊士官同士でケンカしない)」をなくして…



艦隊士官の対立をベースにしたドラマをやってくれたおかげで、初見の人でも「見やすい」スタートレックが実現されました。

個人的には、この脚本ガイドルールの制約があると、キャラが不自然なかんじに見えるので、なくして正解だと思います。

私自身、実はカーツマン氏が脚本をてがけた映画「スタートレック(2009)」でスタートレックを知って、Netflixドラマ「スタートレック・ディスカバリー」を見てハマったので、カーツマン演出の全部がキライというわけではないです

過激でセンセーショナルな内容が目をひく他社のネット配信ドラマに負けないよう…



リアルな要素をつけ加えていった結果、こうなってしまったように感じます。

なので、カーツマン氏のリアル過激路線は、現ドラマ業界の流行にそくした正攻法として間違ってないでしょう。

むしろそこは、新規ファンの開拓につながったという点で評価すべきポイントです。

ただ、それが「スタートレック・シリーズ」にあんまり合わなかったのが、旧来ファンの違和感と反感へつながったと考えられます。

とある記事では、CBSの社長「シャリ・レッドストーン」が、カーツマン氏のクビを検討しているという噂がかかれていましたが、この感じだとその可能性は高いと思います。

1、「スタートレックピカード」シーズン1第6話のあらすじ

「新スタートレック」第3シーズンの26話と第4シーズンの第1話のイースターエッグ。
引用:Trek Core


ラ・シレーナでは、アグネスはマドックスが怪我のために死んだと嘘をつく。

ピカードが、ロミュラン領のボーグ・キューブに入るため、ラフィは惑星連邦の信任状を手に入れる。

ボーグ・キューブでは、ソージは父親の出てくる子供時代の夢を見続ける。

ナリッサは再び弟を急かすが、ナレクはソージの夢を探れば故郷のことがわかると答える。

ナレクはソージに、母との毎夜の通信が常に70秒で終わることを教え、ソージは自分の持ち物が全て37か月前に製作されたことを知る。

ピカードは、ボーグだった記憶に悩まされつつも単身ボーグ・キューブに入り、ボーグ再生プロジェクトを率いるブルー(ヒュー)に再会し、ソージとの面会を求める。

ナレクは、瞑想法「ジャル・マク」を用いてソージの記憶を蘇らせ、その故郷では2つの赤い月と雷が見えることを知る。

ソージは、用済みとなりナレクに殺されそうになるが能力が起動し、逃げ出してピカードに出会う。

エルノアは、ピカードの危機を救うためにボーグ・キューブに自らを転送する。

ブルーはシカリア人から得た、ボーグ・クイーンの緊急脱出用の空間トラジェクターを使ってピカードとソージを惑星「ネペンテ」に転送する。

引用:Wikipedia(日本)より

2、「スタートレックピカード」シーズン1第6話の小ネタ解説

● ボーグクイーンの部屋にあった「空間トラジェクター」


空間トラジェクターは、「スタートレック・ヴォイジャー」に登場したシカリア人の空間移動テクノロジー。

最大4万光年はなれた惑星へ移動することが可能。

反ニュートリノをつかった空間おりたたみシステムで構成されています。

シカリア人の多くは、2380年代にボーグに同化され…

空間トラジェクターの技術をうばわれ、ボーグクイーンの緊急脱出用装置として装備されました。

Yasu)はじめて見た時は、スターゲイトっぽいなとは思いましたが、これヴォイジャーネタだったんですね(笑)。

●ソージの写真年代測定ツール


ソージが、自分の部屋にあった写真やノートの制作時期を調べるために使ったハンドスキャナーは、「スタートレック・エンタープライズ」に登場した年齢分析法のひとつ量子デートのツールとみられます。

●クリス船長のサッカー趣味

© CBS



クリス船長が一人でフットサルボールを練習しているシーンがありましたが…


船長を演じたチリ人俳優「サンティアゴ・カブレラ」は、イギリスのクイーンズ・パーク・レンジャーズの大ファンで…


ドラマ「ヒーローズ」などで俳優をはじめるまえは、ロンドンにある「ハンプトン・アンド・リッチモンド・フットボールクラブ」のセミプロ選手でした。

3、「スタートレックピカード」シーズン1第6話のネタバレ感想:尺かせぎのエピソード?

引用:Trek Core

結論:尺かせぎとみられかねない退屈回

●ピカードのトラウマ描写がくどい


「新スタートレック」時代のボーグ同化によるフラッシュバックが結構でてきましたが、なんというか「やりすぎ」な印象が強かったな~って思います。

ロキュータス時代の画像との顔面合成カットとか…

ファンサービスは凄かったですけど(笑)。

個人的に、ピカードはドラマでも映画「ファーストコンタクト」でも、恐怖感をいだくほど怖がっていたようには見えなかったんです(嫌な記憶だったのはわかりますよ)。

結構、平然としていたというか淡々とむきあっていた印象があったので、それを今さらトラウマとしてしつこく描くのか?って感じがしました。

でも、ヒュー(日本語表記:ブルー)とピカードの再会は胸アツでしたよ!

ソージの瞑想シーンに時間かけすぎ


なんかこのシリーズって10話構成なんですけど、シーン短縮してもっとコンパクトに描けるよな!って所がいろいろと目立ちます。

特にソージがロミュランの瞑想を使って、記憶をたどるあたりがじらされているようで、結構イライラしてしまいました。

4、「スタートレックピカード」シーズン1第7話のあらすじ

引用:Trek Core


3週間前の沖縄でオウ准将は、アグネスに精神融合を行って人工生命の支配する未来の映像を見せ、ピカードの探索への同行を求め追跡元素を飲ませる。

現在のボーグ・キューブでは、ナリッサらロミュラン人がソージの逃亡先を知るためにブルーを尋問し、元ボーグ達を彼の目の前で殺す。

自らキューブに残ったエルノアは、ブルー(ヒュー)を目の前で殺され、フェンリス・レンジャーにSOS信号を送る。

ボーグ・キューブのトラクター・ビームによる拘束が解けたラ・シレーナはピカードの後を追いネペンテへ向かう。

ラ・シレーナは追跡するナレクの船を振り切れず、リオスはラフィに追跡装置が取り付けられていると疑う。

アグネスは、体内の追跡元素を無効化するために毒性化学物質を注射して意識を失う。

ピカードとソージはネペンテに着き、準現役士官となっているライカー、ディアナ夫妻と二人の娘ケストラに会う。

ソージは自分が人工生命であることに戸惑う。

ケストラは、ソージの記憶にある二つの赤い月からソージの故郷の星を突き止める。

ピカードとソージは、ラ・シレーナに転送する。

引用:Wikipedia(日本)より

5、「スタートレックピカード」シーズン1第7話の小ネタ解説

●エルノアは何でフェンリスのタグをもっていた?

引用:Trek Core


エルノアは、コントロールデスクの下にぶらさがっていたフェンリスレンジャーズのドックタグを見つけます。


でも、これってピカードがおいたものなのか?

それともヒューが死ぬ前にエルノアに渡したものなのか?


誰のものかは劇中では明かされませんでしたが、エルノアはこれで「セブン」達をよびよせるのでしょう。

●トロイの息子「サド」の生涯

引用:Trek Core


サドの本名は、「タデウス・トロイ・リッカー」。


ライカ-の南北戦争時代の先祖である「サディウス大佐」にちなんで命名。

映画「スタートレック・ネメシス」の2年後に生まれ、精神障害神経硬化症と診断されましたが…



治療に必要なポジトロニックマトリックスがシンセ禁止法で開発できなくなり、亡くなります。

このシリコンベースのウィルスは、「スタートレック・エンタープライズ」のシーズン4・第11話「オブザーバーエフェクト」にも登場しています。

●ジュラティ博士がみた悪夢

引用:Space.com


ジュラティ博士がオウ准将とハイブマインドした時にみた惑星破壊のシーンは、「スタートレック・ディスカバリー」シーズン2の第8話のVFXセットが再利用されているそうです。

スポックがみた赤い天使のビジョンと激似なので…

これは明らかにピカードとディスカバリーが繋がっている事の暗示なのか?それともたんなる予算削減のためなのか?

謎が残ります。

6、「スタートレックピカード」シーズン1第7話のネタバレ感想:ライカ-夫妻に狂喜

引用:Trek Core

結論:ライカ-夫妻以外のシーンは残念

●ヒューの死は必要だったの?


エルノアと組んでタルシアー側に抵抗したヒュー達でしたが、なんと投げナイフであっさりやられてしまいます。


これが一番疑問でしたね。



殺す必要あったのかな?っていうのが…

●ライカ-夫妻のゲスト出演



ライカ-夫妻のくだりは、「シールドアップ!」のセリフとか…

シンセ禁止法が原因で引き起こされてしまった息子「サド」の死など…

「新スタートレック」時代を思わせる懐古演出にワクワクしつつ、14年の間におきた悲劇的な2人のバックストーリーでやるせない気持ちにさせられました。

見ていくたびにエンタープライズやヴォイジャーのクルーが、どんどんひどい目にあっていくのが悲しいです。

● 追跡用元素をけすために命懸けのジュラティ博士


ジュラティ博士が、ラシレーナのクルーの為に自分の体にしかけた追跡用元素を無効にするシーンは、マドックスの殺害シーンに匹敵する驚きだったので良かったです。

やっと自分の意思で行動しはじめたか!って印象ですね。

7、まとめ

6と7話は昔のキャラクターの魅力だけでもってる退屈回の連続。



残すところいよいよ8話。

あと3話ほどでこの驚異にみちたドラマも終わりです。

若干もりさがった印象がつよいですが、これからさらに面白くなることを祈っています。

セブンオブナインも再登場するので楽しみですね。

セブン役のジェリーライアンさんのインタビューをまとめた記事もあるのでよかったらぜひ↓

「スタートレックピカード」セブン役女優が20年ぶりの再出演について語るキャストインタビューを解説!

8、参考出典

Space.com6:https://www.space.com/star-trek-picard-episode-6-review.html

Space.com7:https://www.space.com/star-trek-picard-episode-7-review.html

Treknews.net:https://treknews.net/2020/02/24/photos-star-trek-picard-106-impossible-box/

Trek core 6:http://blog.trekcore.com/2020/02/star-trek-picard-review-the-impossible-box/

Trek core7:https://blog.trekcore.com/2020/03/star-trek-picard-review-nepenthe/

1 個のコメント

  • レビュー、拝見しました。リックバーマンの件ですが、STシリーズをみてきた間の印象とWIKIなどで書いてあることが一致するので書かせていただくと、彼のせいでSTシリーズの中の設定の整合性がとれなくなってクオリティがおちていったためにENTで打ち切りとなってしまったという話でしたので、リックバーマンには戻ってきてもらいたくないです。。。もっとも、TNGみたいな1話完結ものであればある楽しめるものもあるということは同意です。

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