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「エクスパンス」シーズン1【感想】相関図がわかる最強解説をネタバレありで評価!


はじめまして、元脚本家志望で画家の「Yasu(ヤス)」と申します!

今回は、史上最もリアルなSFドラマとして2010年代を代表するAmazonプライムの傑作「ザ・エクスパンス」シーズン1を概要、あらすじ、設定、キャスト、感想の「5ポイント」にわけて、ネタばれレビューします!

まぁ、見た人はわかると思いますが、このドラマ…

設定がややこしいです(笑)!



ストーリーやビジュアルはかなり良いのに、「世界観」の説明がスターウォーズみたいに字幕だけっていう…

しかも1話だけ表示して、あとはストーリーで何となく分かれっていう放置プレイ。

ガンダムみたいに10話全部の冒頭に各勢力のマップ解説映像みたいなのあれば、スゴく分かりやすいんですけどね(汗)。

1回みただけでは、なかなか頭にはいらないほどのスケールなのに…これはあんまりですよ。

でも、その分かりづらいシーズン1をこえれば、超絶おもしろいシーズン2が待っているので、分かりにくかった人のために解説記事を書いてみました。

海外のエクスパンスファンがまとめた「The Expanse Wiki」や「SyFy」の公式サイト、映画情報サイトの記事をもとにまとめたので、この記事をよんでもらえれば…

● ふくざつな各グループの勢力図

● キャラクターの相関図



などの2ポイントがスッキリすると思います!



なので、シーズン1を半分だけみて、視聴をやめる挫折者がでないよう本記事では、「ザ・エクスパンス」を分かりやすく解説しつつレビューしていきます!(1万字をこえる大作になってしまいすみません…)。

1、「ザ・エクスパンス」の概要

© Amazon Prime

  • シーズン数:4(2020年末にシーズン5配信予定)
  • ジャンル:ハードSF、スペースオペラ、ミステリー
  • 制作年:2015~
  • 話 数:10話(シーズン1)
  • 1話時間:42~50分
  • 視聴媒体:Amazonプライムビデオ
  • 原 作:ジェームズ・S・A・コーリィ(タイ・フランクとダニエル・エイブラハムの共著)
  • 脚 本:ナレン・シャンカー(全体監修)



「ザ・エクスパンス」は、2011年に出版されて以来、ベストセラーとなり続けている宇宙SF小説「The Expanse」シリーズを原作にしたネット配信ドラマ。

内容は、300年後の宇宙開拓時代で、お互いに対立している地球・火星・小惑星帯の3グループの人々が、外宇宙からやってきた宇宙生物の脅威にたいして、一致団結していく物理考証に正確なハードSFものです。

異星人との遭遇・宇宙戦争・政治劇・ミステリー・家族ドラマ・人種差別・恋愛ものの要素が、イッキにつまった傑作で…

もともとSF専門のケーブルテレビチャンネル「SyFy(サイファイ)」の番組として放送されていましたが、シーズン3で打ち切りに。

その後、熱心なファンによる署名活動が全米各地でおこり…SFマニアで知られるAmazonの「ジェフ・ベゾス」社長によって、シリーズが続行される事となりました。

そして、シーズン4からは、Amazonプライムビデオのオリジナルドラマとして復活。

2020年末にはシーズン5の配信が予定されるなど、今もっともアツい本格SFドラマとして注目をあびています。

ちなみに原作小説も、2020年に9巻目がリリースされる予定で…「小説のエクスパンスシリーズはその本で完結する」と作者はインタビューに答えてます。

2、「ザ・エクスパンス」シーズン1のあらすじ

© 2016 Syfy Media, LLC


小惑星帯の準惑星「ケレス」に向かう氷運搬船「カンタベリー号」は、貨物船「スコピュリ号」から救難信号を受け取り、臨時副長の「ジム・ホールデン」は救命チームを率いてシャトルで向かうよう命じられる。

チームには、エンジニアのナオミ・ナガタ、メカニックのエイモス・バートン、パイロットのアレックス・カマル、医務員のシェド・ガーヴェイが加わる。

一方、ケレスの「ジョー・ミラー刑事」は、行方不明となった若い女性ジュリー・マウを捜索する。

そして、国連幹部の「クリスジェン・アヴァサララ」は、冷戦中の地球と火星の間の戦争勃発を避けようと努力する。

ジェームス・ホールデンら乗組員たちは、謎のステルス艦にカンタベリー号を破壊され、救助された火星艦も同じ型のステルス艦に破壊されて、火星の護衛艦「タチ号」に乗って逃げる。

ティコ・ステーションのフレッド・ジョンソンの助けでタチ号を「ロシナンテ号」と改名し、わがものとする。

フレッドの依頼でジュリーが乗っていた「スコピュリ号」を探し、未知の有機物に覆われたステルス艦「アヌビス号」を見つけて破壊する

ロシナンテ号は、エロスに向かう。

ミラーは、フェーベからエロスに何かを運んでいた船アヌビス号を妨害しようとして、ジュリーがスコピュリ号に乗っていたと推測し、エロスに向かう。

過去、ジュリーは謎の物質「プロト分子」をフェーベからエロスに運ぼうとしていたアヌビス号を妨害しようとして失敗し、小惑星「エロス」に来たことがわかる。

ホールデンとミラーは、エロスでプロト分子に覆われて死んだジュリーを見つける。

ジュリーの父「マオ」の手下の科学者は、エロス全体でプロト分子の培養実験を行うが、制御不可能となる。

エロスステーションで放たれたプロト分子は、ベルター全員を抹殺。

ホールデンとミラーは、汚染されたエロスからロシナンテ号でナオミたちと共に脱出する。

引用:Wikipedia(日本)

3、「ザ・エクスパンス」シーズン1設定とキャスト

左から「地球の国連(UN)」・小惑星帯の「外惑星同盟(OPA)」・「火星議会共和国(MCR)」! © 2016 Syfy Media, LLC 引用: The Templin Institute(YouTube)



まず、けっこう複雑な世界観の設定から説明していきますね!

ドラマの舞台となるのは、今から300年後の24世紀(だいたい2350年ごろ)。



人類は宇宙へ本格的に進出し…

1つは、地球と月

2つ目は、火星。

3つ目は、辺境の小惑星帯(アステロイドベルト

と3つの大きなグループにわかれています。

多分、イメージ付かないので太陽系の図説をどうぞ…

引用:天文学事典

● 地 球(国連)

引用: Alt Shift X(YouTube)


このドラマでは、地球を統一する巨大な政府として「国際連合(UN)」が登場。

というのも、環境が危機的状況におちいったため、アフリカ連合、ヨーロッパ連合(EU)、アメリカとカナダの経済共同システムなどの各国政府は、主権をすべて国連へゆずったからです。

政治システムは、「安全保障理事会」をトップに集約され、「事務総長」が全権を保有。

首 都:ニューヨーク

人 口:300億人

軍事力:国連海軍(UNSC)、国連海兵隊

勢力範囲は…

  • 地球
  • 月面
  • 木星のガリレオ衛星(イオ・エウロパ・カリスト)
  • 天王星の3番衛星「チタニア」など



300年たつ間に「地球」は、温暖化による影響で、海面が6~9mほど上昇。海にめんした都市には、巨大な防波堤が立てられています。

環境回復プログラムが実施されたので、生態系は回復していますが、人口は300億人にふえ、貧困層と金持ちエリート層の格差が拡大。

クリスジェン・アヴァサララ(地球側の主人公)

© 2016 Syfy Media, LLC


(出演:ショーレ・アグダシュルー)。

国連側のドラマパートは、安全保障理事会の幹部で事務次長補佐の「クリスジェン・アヴァサララ」を中心に描かれます。

アヴァサララは、火星の分離主義者に父親を暗殺された過去をもつ政治家で…

彼女の息子は、かつて海兵隊員でしたが、ベルター革命派の攻撃から地球を守る際に死亡。

彼女は、このことからベルターに反感をもっており、地球を守るためにはどんな犠牲もいとわないと考えています。 また、火星との戦争をさけようと暗躍するアーリンライトとマオ商会のプロト分子培養計画にせまろうとします。


この役を演じたショーレさんは、イラン出身のアメリカ人で…70年代から俳優活動をスタートさせ、イラン映画の巨匠「アッバス・キアロスタミ」作品に出演。

ステップアップのために渡米しますが、人種差別の影響で90年代に入るまで出演すらままならないという苦労人でした。

2003年の映画「砂と霧の家」で中東出身の俳優としてはじめてアカデミー賞候補になり、そこから「24」などのドラマ業界を中心に出演をかさね、このドラマで知名度を一気に高めました。

サダヴィー・アーリンライト

© 2016 Syfy Media, LLC


(出演:ショーン・ドイル)。国連の事務次官でシーズン1の黒幕。

同僚のアヴァサララにプロト分子培養実験をさとられないよう色々と裏工作をしています。

実は、プロト分子の兵器化をねらって、火星軍、マウ商会の「ピエール・マウ」とひそかに人体実験をおこなっていましたが、その事態を利用して、地球と火星を故意に戦争させようとする大悪党でもあります(笑)。

この役を演じたショーン・ドイル氏は、カナダ出身の俳優で映画「オーロラの彼方へ」やNetflixドラマ「ハウスオブガード」に出演。

何を考えているのかよく分からない悪そうな雰囲気がぴったりの役者ですね!

エステバン・ソレント・ギリス

© 2016 Syfy Media, LLC


出演:ジョナサン・ウィッタカー) 国連事務総長。元革命家であったエステバンは、地球政治の頂点にたつ存在。

しかし、周囲の言動にまどわされやすい性格で、事態の真相を明らかにしたい「アヴァサララ」と火星との戦争をけしかける「アーリンライト」の意見に終始、左右されます。

また、プロト分子がおこしたエロス事件への対処が後手にまわり、シーズン2では地球と火星の戦争を引き起こしてしまいます。

この役を演じたジョナサンは、アメリカの俳優で、ドラマ「Xファイル」や「スタートレック・ディスカバリー」でバルカン人役をつとめるなど政府高官の役がすんごい似合っているベテランです。

● 火 星(MCR)

引用: Alt Shift X(YouTube)


かつては地球の植民地でしたが、2150年頃になると、地球からの移民が1億人を突破。次第に、地球にたよらなくても、自力で生活していけるだけの経済力をつけていきます。

テラフォーミングなどの環境科学・次世代宇宙船の開発と造船分野では、世界トップレベル。そんな2200年代初頭に、火星人のとあるエンジニアが「エプスタインドライブ」という燃料効率100倍のエンジンを開発。

太陽系内での人類の移動速度は劇的にスピードアップし、火星と木星の間にある小惑星帯「アステロイドベルト」や太陽系のそとまで資源開発の手をひろげるきっかけを作ります。

火星政府は、自治独立を条件にドライブを地球へシェア。

火星議会共和国」として地球から独立をはたします。

首 都:オリンピア

軍事力:火星議会共和国海軍(MCRN)、火星海兵隊

範 囲:土星の第9衛星「フェーベ」など

人 口:40憶人



しかし、数十年にわたって火星と地球は「冷たい戦争」状態をつづけており、一触即発の状況になることもしばしば。

火星の軍隊は、地球に比べて規模が小さいものの、130階建ての高層ビルサイズの「ドネジャー級戦艦」やステルス艦など、地球よりもハイテクでよく訓練されています。

● 小惑星帯(ベルター)

引用: Alt Shift X(YouTube)


小惑星帯の人々は…

  • 火星と木星の間にある40万個以上の小惑星帯「メインベルト」
  • 海王星よりさきにある太陽系外縁部の「カイパーベルト」



などの小惑星にふくまれる金属などを採掘をしながら生活していました。

しかし、その事業は、地球と火星(内惑星とよばれている)の企業がしきっています。

この地域の人々は、貧しい労働者が中心で、「ベルター」とよばれ、低重力下での生活をしいられていました。そのため、地球や火星人にくらべて、背骨がながく、手足がほそ長い人が多く…

さらに、骨形成不全をわずらっていたり、子宮まわりの筋肉が発達していないため、分娩に時間がかかり、身体を危険にさらすリスクを抱えています。


また、骨密度をたかめる薬をあげても、地球のような高重力の星に長時間すむことはできません。

人 口:約5000万人

軍事力:OPA海軍

勢力範囲は…

  • 準惑星「ケレス」
  • 小惑星「エロス」プロト分子事件の影響で住民が全滅。
  • 木星の第3衛星「ガニメデ(農業施設)」
  • ティコステーション(民間造船所の宇宙コロニー)」など。



英語を中心に、日本語や別の言語をまぜた独自の言語とタトゥー文化を持っていますが…その見た目が原因で、地球人たちからは「3流の奴隷市民」としてさげすまれています。

そんな時、内惑星の支配に不満をもった一部の海賊やテロリストは、ベルターの主権を勝ち取るため「外惑星同盟(OPA)」を結成。

彼らは、火星・地球の運搬シップから水や物資を略奪し、ベルターたちに分けあたえていました。

ジョー・ミラー刑事(ベルター側の主人公)

© 2016 Syfy Media, LLC


(出演:トーマス・ジェーン)。小惑星帯のドラマパートは、「ジョー・ミラー刑事」を主人公に描かれます。

ミラーは、小惑星帯のセレスで育った孤児で、国連がベルターを管理するために契約した民間警備会社「スターヘリックス・セキュリティ社(つまり警察)」の刑事。

失踪した大富豪の娘「ジュリー」を追って操作していきますが、背後に巨大な陰謀があることに気付きますが、そのせいで会社をクビに…

彼を演じたトーマス・ジェーンは、他のキャストとくらべて結構、有名なベテラン俳優。サメ映画「ディープブルー」やスティーブンキング原作のパニック映画「ザ・ミスト」などで主演を演じました。

帽子をかぶらせただけで、フィルムノワール系映画の探偵役にドハマりするその激シブなおやじ感が、最高にイカしてます

アンダーソン・ドーズ

© 2016 Syfy Media, LLC 引用: Alt Shift X (YouTube)


(出演:ジャレッド・ハリス)ベルター人としてOPAの一派を束ねています。ゼロG環境で育った妹をなくすなど悲惨な環境ですごしてきました。

なので重い課税と搾取をつづける地球系企業につよい反感をもっています。

また、ケレス内のベルターたちから真の尊敬をあつめており、ベルター人を虐殺した元国連軍の「フレッド・ジョンソン」をOPAにスカウトするなど寛大な面をもちあわせています。

彼を演じたジャレッド氏は、イギリスの俳優で、映画「バイオハザード2」やロバートダウニーJr主演の「シャーロックホームズ・シャドウゲーム」などへの出演が有名です。

名バイプレイヤーとして目にすることが多い俳優。

フレッド・ジョンソン

© 2016 Syfy Media, LLC 引用: Alt Shift X (YouTube)


(出演:チャド・L・コールマン)。サブキャラとして、OPAの幹部である「フレッド・ジョンソン」も主人公たちに関わってきます。ティコステーションを取りしきる責任者。

モルモン教会からの依頼でシリンダーコロニー型の宇宙船「ノーブー号」建設の現場監督でもあります。実は、元国連海兵隊の大佐で、過去にアンダーソンステーションの反乱を鎮圧したときに、1000人以上の民間人を虐殺。

自由勲章をえましたが、罪悪感のせいか海兵隊をやめ、OPAのドーズと出会い…罪ほろぼしのためにベルターとして内惑星と戦っていきます。

この役を演じたコールマン氏は、ゾンビドラマ「ウォーキングデッド」のタイリース・ウィリアムズ役が有名。

ドラマー

© 2016 Syfy Media, LLC


(出演:キャラ・ジー)。フレッドジョンソンが信頼するOPAのメンバーで、ジョンソンの2番目にえらいティコステーションの指揮官。

シーズン2以降に大活躍しますが、このシーズン1ではジョンソンの右腕としてステーションを運営しています。

この役を演じたキャラ・ジーは、ディズニー映画「野生の呼び声」に出演しているカナダの俳優で…

クールで無慈悲なキャラと演技していない時の自然体にギャップがありすぎて、ファンがビックリしてしまう事もしばしば。

● 主人公チーム(ロシナンテ号)

引用:The Expanse Wiki (Fandom)



土星の環から小惑星帯の市民に水をとどける「パークリーン・ウォーター社」の氷運搬シップ「カンタベリー号」の乗組員4名が、本作の主人公チームとなります。

ロシナンテ号のデザインを特集した記事もあるのでよかったらこちらもどうぞ↓

【エクスパンス】の宇宙船デザインを解説!ロシナンテ号の創作秘話

ジェームズ・ホールデン(本作の主人公)

© 2016 Syfy Media, LLC 引用: Alt Shift X (YouTube)


(出演:スティーブン・ストレイト)。本ドラマの主人公となる地球人。アメリカ・モンタナ州出身で、遺伝子操作の一環で8人の親もち。

普通でいたいのになぜか人類の命運をにぎる大事態にまきこまれてしまう不運の持ち主。

国連海軍に所属していたが、とある戦いで負け、国連海軍をクビにされ…氷の輸送船「カンタベリー号」のパーン・クリーンと契約し、2等航海士として働きはじめます。

火星軍からぬすんだ船を「ロシナンテ号」として自分のものにし、その船長に就任。プロト分子が人類を破滅においやると知り、ロシナンテ号をひきいて、太陽系各地のプロト分子を破壊していくことになります。

彼を演じたスティーブン氏は、僕の大好きなディズニーのスーパーヒーロー映画「スカイ・ハイ」でヒロアカの爆豪にあたる相棒キャラを演じていたのですが…

初めて見たときは、別人になったな~と感心してしまいました(笑)。

ナオミ・ナガタ

© 2016 Syfy Media, LLC


(出演:ドミニク・ティッパー)貧乏なベルター人として育ったが、そこから努力してはい上がり、大学で上級学位を取得。

さらに、カンタベリー号のチーフエンジニアに昇格します。しかし、彼女は自分の過去についてなかなか話したがらないので、なにか秘密を抱えているのでしょう。

この役を演じたドミニクさんは、ドミニカ系イギリス人。歌手やダンサーをしていて、映画「ディストピア・パンドラの少女」などに出演していました。

ヘアスタイルがバッチリ決まったハツラツキャラでありながら、どこか影のある演技に引きこまれてしまいます。

アレックス・カマル

© 2016 Syfy Media, LLC


(出演:キャス・アンバー)。息子と妻をもつ火星人。カンタベリー号のパイロットで、火星のマリネリス渓谷そだち。

そこに住むインド人と中国人が話していたテキサスなまりの英語を話すため、どこかカウボーイっぽい雰囲気をまとっています。パイロットとしての腕は優秀で、ロシナンテ号クルーの命を何度も救っていくことになります。

火星のテラフォーミング計画に自分の人生をついやしたくないという考えから、パイロットにあこがれて火星海軍へ入隊。

火星軍で軍務を20年つとめあげ、家族にしおくりしながら、カンタベリー号の運搬仕事につきます。

彼を演じたキャス・アンバー氏は、カナダの俳優で、スピルバーグ映画「ターミナル」やSF映画「ミッション8ミニッツ」に出演していました。

エイモス・バートン

© 2016 Syfy Media, LLC


(出演:ウェス・チャタム)。アメリカ東海岸あたりで育った地球人。カンタベリー号の整備士。

脳の共感器官がなくなっているため、人を殺すことにためらいや罪悪感がない。時節、そのあまりの倫理観のなさをめぐって、ホールデンやミラーと対立することも。

この役を演じたウェス・チャタム氏は、じつは原作小説の大ファンで、ドラマのオーディションをききつけてすぐさま受けにいったというエピソードの持ち主です。

映画「ハンガーゲーム」の最終2部作への出演で知られていますが、この役で人気に火がつきました。

● マオ・クイコウスキー商会

引用:The Expanse Wiki (Fandom)



マオ商会は、惑星間輸送の分野で太陽系最大の企業グループ。

月面に本社をかまえ、子会社の「プロトジェン社」に医療機器や放射線室などのメディカル機器を供給し…

密かに「プロト分子」の制御方法をさぐっていました。

ジュール・ピエール・マオ

© 2016 Syfy Media, LLC 引用: Alt Shift X (YouTube)


(出演:フランソワ・チャウ)。太陽系に50ある会社を傘下におく「マオ商会」の社長でスーパー大富豪。

過保護な親バカで、絶交されている娘のジュリーと何とか関係をよくしようとする父親でもあります。

子会社の「プロトジェン社」をとおして「プロト分子」の兵器化を研究していました。彼は、このプロジェクトを隠そうと国連次官の「アーリンライト」と共謀。

この役を演じたフランソワ・チャウ氏は、カンボジア系アメリカ人。

出演シーンが短いにもかかわらず、娘おもいの不器用な父親像と、ベルターたちをプロト分子の実験台にする冷酷な一面をミックスさせた演技は見事です。

フランソワ氏は、他にもSFドラマ「スターゲイト」シリーズや「グレイズアナトミー」などに出演。

ジュリー・マオ

© 2016 Syfy Media, LLC 引用: Alt Shift X (YouTube)


(出演:フローレンス・ファイブル)。地球上で一番裕福なピエール・マオ家の娘。なんでもコントロールしようとする父親のピエールに反抗して、一家をとび出します。

チャンピオンの軽量スペースシップの操縦パイロットであったジュリーは、ニアスペースレガッタサーキットで数々の勝利を収めた大学生でもあります。

しかし、次第にOPAに感化されていき、ベルターの地位向上のために学生組織「遠い地平線境界」へ加入。

OPAの一員となり、ドーズの指示をうけて、エロスステーションへのアヌビス号によるプロト分子運搬を妨害しようとしましたが失敗。エロスにプロト分子を持ち込んでしまったため、大惨事をひき起こしてしまいます。

彼女を演じたフローレンス氏は、フランス出身のタイ人俳優。タイ映画でキャリアをつみ、ニューヨークへ渡米後、マーベルドラマ「エージェントオブシールド」に出演しています。

●プロトジェン社

© 2016 Syfy Media, LLC



地球外からやってきた未知の物質「プロト分子」の研究と実験をおこなう地球の民間企業。小惑星「エロス」の警備会社として有名ですが、「生物兵器の開発」メインに行う研究部門をもっています。

また、9隻のステルス駆逐艦「アヌビス号」と特殊部隊を保有。

アントニー・ドレスデン

引用: Alt Shift X (YouTube)


(出演:ダニエル・カッシュ)「プロトジェン社」の生物研究部門リーダー。

ステルス船「アヌビス号」にのせた秘密部隊をつかって、ホールデンたちの乗っていた氷運搬船「カンタベリー号」や火星軍の「ドネジャー級戦艦」へ攻撃。マオの指示にしたがい、エロスでプロト分子の培養実験をおこないます。

この役を演じたダニエル氏は、カナダ人俳優。彼はSF映画の名作「エイリアン2」やリメイク版「ロボコップ(2014)」への出演でしられている俳優で、監督業にも進出しています。

4、プロト分子をめぐる話の全容

プロト分子  © 2016 Syfy Media, LLC



このドラマのはじまる8年前に、火星軍が土星の凍りついた第9衛星「フェーベ」の発掘調査から偶然、プロト分子を発見したことが全てを変えました。

火星軍は、地球にたいする戦略兵器の開発のため、共同研究のパートナーとして「プロトジェン社」をえらび、実験をかさねていきます。

しかし、プロトジェン社は独占研究のため、火星の科学者をプロト分子でころし、フェーベの科学施設を「毒物流出」とでっち上げて閉鎖

プロトジェン社は、プロト分子をフェーベからエロスへ運び、ベルターたちを実験台にしようと計画。ところが、プロト分子のサンプルをエロスへ運んでいた最中に、積み荷の奪取をねらったOPAの貨物船「スコピュリ号」の妨害をうけます。

自前のステルス艦をつれていたので、スコピュリ号のクルーをかえりうちに…

しかし、スコピュリ号のSOS信号をキャッチしたホールデンたちの「カンタベリー号」を立ちいらせれば、プロト分子培養計画が明るみになってしまうため、それを隠すために、核ミサイルでカンタベリー号を破壊。

この攻撃を火星軍がやったとみせかけ、地球と火星を戦わせることによって、真相から目をそむけさせようとします。

さらに、ジュリー以外、スコピュリ号のクルーをプロト分子の被験者にして、培養実験をスタート。しかし、プロト分子の感染がコントロールできず、あろうことかアヌビス号のプロトジェン社クルーも感染してしまいます。

拘束されていたジュリーは、一人なんを逃れ、全滅したアヌビスとスコピュリのクルーを発見。

ジュリーもプロト分子に感染し、プロトジェン社のステルス船にのって、エロスへ脱出します。その後、プロトジェン社は、エロスでジュリーの遺体をみつけ、そのサンプルを使って、エロスで大規模な人体実験をスタート。

この結果、プロト分子は、エロスを小惑星ごと感染同化して、意思をもった隕石となります。シーズン2では、このエロスが人類を危機的な状況においやることに…

5、「ザ・エクスパンス」シーズン1のネタバレ感想


結論:脳みそがパニックおこしてしまう複雑なシーンもあるけど、メチャクチャ面白い

良かったポイント

  • 人種間対立をのりこえた群像劇ドラマとしてよく出来てる!
  • ドラマとは思えないハイクオリティなビジュアル!
  • 現実の物理法則に正確でかなりリアル!



とくに物理法則にかんしては…

「人工重力」などの突飛なSF設定をだすことなく、核融合パルスエンジンの加速Gで全員ゆかに足をつけて船内を歩いているシーンや…


加速した分しっかり減速するといった物理描写がスリリングに描かれています(ゾクゾクしてしまう…)!

映画「2001年宇宙の旅」よりもリアルでSFドラマ「バトルスターギャラクティカ(2004)」のような現代的で洗練されたデザインもあわせもっているまさに究極のハードSFドラマですね!

マイナスポイント

  • 面白くなるまでに8話くらいかかる
  • 情報量がおおすぎて設定や利害関係をのみこむのに時間がかかる
  • 火星人が地球から完全に自立してる描写に説得力がない(小説とかでは火星のようすが詳細に描写されているんだと思いますが…)



でも、シーズン2からイッキに面白くなるのでこの点はそれほど気にならなかったですね。

6、まとめ

● 緻密な人間ドラマ、映画なみの映像美、リアルな設定考証がスゴイ



1万字をこえる大長編記事になってしまってすみませんでした(笑)!

7、参考出典

画像引用: © 2016 Syfy Media, LLC 、天文学事典、JAXA宇宙情報センター

Alt Shift X (YouTube): https://www.youtube.com/watch?v=Uri90JeBYso

Screen Rant:https://screenrant.com/expanse-timeline-explained/

Tech Times:https://www.techtimes.com/articles/124475/20160115/explaining-all-of-the-factions-in-syfys-the-expanse.htm

James.s.a.corey(good reads):https://www.goodreads.com/interviews/show/1480.James_S_A_Corey

Space.com:https://www.space.com/the-expanse-seasons-1-3-recap.html

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