スキルアップ講座

小説のネタ探しを1発で終わらせる究極本とは?使い方も紹介

引用:Photo by Matthew Henry from Burst

[voice icon=" https://scifiartlog.com/wp-content/uploads/2019/11/PSD-825KB.png " name="管理人" type="l"]
こんにちわ、元自主映画監督で会社員やってる画家の「Yasu」です!
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[voice icon="https://scifiartlog.com/wp-content/uploads/2019/12/komatta_man2.png" name="悩み人" type="l"]
● SF小説のネタ探してるんだけど、どこから手をつけたらいいのか…

● ネタ探しに時間がかかる…短縮したい

● あらすじが一覧でまとまってるサイトや本は無いかな?
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そう悩んでいる小説家やマンガ家志望者がいましたら、安心してください。

ネタ探しにかける時間をパパッと終わらせる最強のコスパ本があるんです。

それがこれ

「ハヤカワ文庫SF総解説2000」


結構、ページボリュームのある単行本ですが、ハヤカワ文庫が1970~2015年にかけて出版した本のあらすじや書評が、全部おさまってるんです。

海外から翻訳されたSF小説だけをとり上げてるんですが…


これがもうアイディアの宝庫!!!

なので、各年代ごとに出されたジャンルやあらすじをパッと見で眺めれば…

「自分の書いている作品が、歴代作品のどことネタ被りしてるのかが1目で分かるんですよ!」


じゃあ、具体的にどういう中身なのか?使い方と一緒に紹介していきます。

1、ハヤカワ文庫SF総解説2000とは?

引用:Hayakawa Online


タイトル:「ハヤカワ文庫SF総解説2000」

ページ数:325ページ

出版社:早川書房(2015/11/20)

値段:

  • Kindle版:1,336円
  • 単行本:1,650円

2、この本の特徴

引用:Photo by Matthew Henry from Burst

[box class="blue_box" title="特徴は5つ" type="simple"]
1、2000冊分の表紙カバー(フルカラー)付きなので、退屈しない。

2、作品名や作家ネーム、発行年など資料性がバツグン。

3、片面1ページにつき3冊分の小説の「あらすじ」が要約されてる。

4、100以上のSF作家や評論家が「見どころ」や作者の「経歴」を解説。

5、ある作家や年代ごとにまとめられた「傑作選」も収録。
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この通り、ガイドブックは海外のSF小説を中心に2000冊収録されています。

3、本の使い方

引用:Наталия КогутによるPixabay


この本最大のメリットは、


「1970年代~2010年代中盤までのSF小説のジャンル傾向を1目で見られる」

これは、私がオリジナルのSF小説をかきはじめた時のエピソードなんですが…

私「なんか…人間が体を機械化して、脳をコンピュータに繋いでるサイボーグがいっぱい出てくるストーリー書きたいな~」

って漠然と考えてました。

その手のジャンルは「サイバーパンク」と呼ばれているのは、知ってたんで、以下の点をふまえてリサーチしました。

あわせて読みたい

攻殻機動隊で有名な「サイバーパンク」ってどんなジャンル?3分でまる分かり!

4、過去作リサーチ時の3ポイント

引用:Free-PhotosによるPixabay

  • どのくらいそのジャンルの作品があったのか(作品数チェック)?
  • そのジャンルを代表する「王道作品」は何なのか?
  • その王道と別分野をミックスした「変化球」はあるか?



サイバーパンク」であれば王道作品の「ニューロマンサー」を押さえ…「変化球」であればイスラム圏を舞台にした探偵もの「重力が衰えるとき」をチェックする。

 類似作品は、80年代と90年代の20ページを折りこんで、チェック。

こういう風に「サイバーパンク」の要素を理解した上で、ITニュースやテクノロジー系の書籍を読みあさっていき…

自分のオリジナル小説の舞台となる2030年代を構想していきました。

まぁ、その小説はプロットの小箱段階で止まってるんですけどね…

・使用例

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1、167ページの「ニューロマンサー」ページに付箋。

2、タイトル名をAmazonサイトで打ち込み、ページ内にある「試し読み」や「あらすじ」、「レビュー文」を見て概略をつかむ。
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こうすれば、自分が小説で使うネタが過去にどんな作品で登場したか分かります。参考になりそうな1冊を厳選して買って読む。

そして「そのジャンルの基礎をつかむ


ガイドブックにある本を全部を買うことは出来ないんで…

良さそうな本を「自分の目指してる作風に合うかどうか」もふまえて選ぶのがベストです。

Wikipediaの概略をよんでからAmazonページに飛ぶ!そういう手もありますが、Wikiなので情報をぜんぶ鵜呑みにしない方が良いかもしれません。

5、本のざっくりとした中身

引用:Hayakawa Online

・70年代

なんせ1970年からスタートしたんで、歴史が古い古い。

スターウルフ」や「宇宙英雄ローダン」と言った、ロケットで宇宙を駆け巡る西部劇みたいな「スペースオペラ」から始まり…

  • アーサー・C・クラーク」
  • 「アイザック・アシモフ」
  • 「ロバート・A・ハインライン」
  • 「H・G・ウェルズ」


などの大御所チョー有名作家による物理考証に正確な「ハードSF」作品など、クラシックな古典もカバーされています。

また、70年代を代表するカルト作家「フィリップ・K・ディック」の現実と虚構を問う作品にも言及してるんで、70年代のムードが把握しやすい!

・80年代

革命的小説「ニューロマンサー」を筆頭とした「サイバーパンク」が一大ブームを巻き起こす。

メカ義手や仮想現実と脳をつなぐハイテクな世界観がセンセーションを巻き起こし、類似作品や大量のコピー小説を出回らせました。

時には、イスラム文化圏をベースにしたサイバーパンク「重力が衰えるとき」など一風変わった作品まで登場します。

それと同時に、ゲームの要素をとり込んだ戦争SF「エンダーのゲーム」も現れ、今につづく「ゲームSF」のジャンルを切り開きます。

・90年代

サイバーパンクをさらに押し広げた小説群が「ポストサイバーパンク」と呼ばれるようになり…

デジタル生命体と化した人類がコンピュータ世界で暮らす「順列都市」など、ハイテクと宇宙アドベンチャーが融合した作品が出現。

読者の脳みそが追い付かなくなるような…

想像力の限界にチャレンジした作品が増えます。

・2000年以後

2000年代からのパートは、中国系・韓国系アメリカ人作家や女性作家が台頭。

また、若者むけのディストピアSF「ヤングアダルト」が大量生産されるなど…

多様化とアイディアの頭打ち的な傾向が目立ってきます。

長くなってしまいましたが、これが本全体のおおまかな内容です。

6、まとめ

引用:StartupStockPhotosによるPixabay

  • 自分の書きたいジャンルがいつ出来たのか「年代」をチェック!
  • 「年代」ページに書いてある主要作品の「あらすじ」を片っ端からリーディング!
  • 作風に合いそうな小説を見つけたら、「電子書籍」で買って読む!ジャンルの基礎をつかむ!


この本を手に取れば、自分の書きたいストーリーの「ジャンル」と「方向性」がパチッと決まるはずです。

そう、まさに初心者のための「小説作品ガイドブック」。


過去作を知ることで、どういうアイディアを使えば、コンクールの審査員に「これは新しい!」と思ってもらえるのか?を逆算することが可能なので

この本を使わない手はないと思います!

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