[voice icon=" https://scifiartlog.com/wp-content/uploads/2019/11/PSD-825KB.png " name="管理人" type="l"]
こんにちわ、会社員で画家の「Yasu」です!
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[voice icon="https://scifiartlog.com/wp-content/uploads/2019/12/komatta_man2.png" name="悩み人" type="l"]
● メカやロボットのSFイラストの描き方が分からない!
● 架空のロボットを自由に書いてみたい!
[/voice]
そう悩んでいる「絵描きさん」の為に今回は、誰でも自由に架空のロボットが描けるようになるコツを紹介します。
以下で紹介する…
「6つの手順」
これを踏めば、ガッチガチに硬直しがちなロボットデザインに豊富なバリエーションを与えつつ、オリジナルなデザインを作る事が可能。
それでは早速、解説していきます!
*ちなみにこの記事は、ロボットの着彩までしません。
自分の好きなフォルムをした直立不動の2足歩行ロボットを作り出し、影ありのペン入れ画をアナログ作成するのが目標です。
目次
ロボットの描き方(手順)
1、資料を収集
架空のロボットをリアルに信じさせるには、現実にあるデザインを自分の作りたいロボットに落とし込む必要があります。
そこで、まず参考資料になりそうな画像を「Pinterest(ピンタレスト)」から収集!
[box class="pink_box" title="探すテーマ"]
●「戦車」の車体やキャタピラ
● 車工場などの「ロボットアーム」
●「クレーン車」
●「装甲車両」
●「ミサイル」
[/box]
一通り眺めたら、それらの資料を見ずにイラスト制作開始です。
2、シルエットのラフスケッチ
まず、太めのマーカーペンを用意。
2足歩行の大型ロボットを書く場合、まず人間の関節(ジョイント)とライン化された骨格(ボーン)部分から描いていきます。
これは…
「シンプル・シェイプ・エクササイズ」
というかき出し練習法で、たくさんのロボットをシルエットのみで描写する方法です。
[box class="blue_box" title="手順は2つ" type="simple"]
1、ワイヤーフレーム上の関節と骨格を「円」と「直線ライン」で描く。
2、線ラインだけの全身骨格(ボーン)が出来たら、あとは好きに体の各パーツを追加
[/box]
動物の体パーツを取り入れてみるとオモシロイかもしれません。
例えば…
- 足をケンタウロスみたいな馬脚にしたり…
- 3本足の十字フットをつけ足してみたり…
- 車輪をプラスしてみたり…
- 胸は大きく、お腹は細くしたり…
いろいろ試してみてください。
とにかくここはアイディア出しなので、色々なパーツ形状のロボットをラフスケッチします。
こうする事で、複雑になりがちなロボットの形がシンプルになるんですよ。
3、お気に入りロボットを選んで下書き
シルエットのみラフスケッチの中から
好きなロボットをチョイス
鉛筆で別のペーパーに描いていきます。
選んだロボットの「ワイヤーフレーム骨格」を描いて、おおまかな体ポーズを書きあげたあと…
[box class="blue_box"]
● 胸パーツ
● 肩(ショルダー)
● 手首
● 骨ばん
● 太もも
● 足のすね
[/box]
の各部位パーツに太めの「装甲アーマー」を追加。
アームや太ももと言った体のパーツは…
- 「円柱」
- 「直方体」
などの「基本立体」として捉えると描きやすくなります。
4、「関節ジョイント」の種類を決定
しかし、ここで決めなければならないことがあります。それは、ロボットアームや脚の…
「関節ジョイント」の種類
[box class="yellow_box" title="種類は主に5つ"]
1、蝶つがい関節(ヒンジ式)
2、車軸関節(ピボット式)
3、たま関節(ボールソケット式)
4、サドル関節(サドル式)
5、平面関節(プレーン式)
[/box]
まぁ、ここは面倒くさいんで、最も自由度の高い関節である「ボールソケット式」でいきましょう(笑)。
この時、忘れてならないのが、関節ポイントに書き込む…
「部品」
「モーター」「アクチュエータ」「ケーブル」「ワイヤー」これらをつけ足すことで機械らしさを演出できます。
またロボットの表面(スキン)は主に…
[box class="yellow_box" title="ロボットのスキン" type="simple"]
● 「装甲アーマー」平べったい曲線フォルム
● 「関節モーター」その隙間から見えかくれする[/box]
大きく2点で構成されているのが特徴です。
5、ペン入れで線画を完成
下書きしたロボットを「ピグマグラフィック」や「ドローイングペン」などの…
「ミリペン」
で清書していきます。
サイズは、0.05くらいの小ささで…
ロボットの下書きを慎重になぞり、全体のプロポーションをかっちり決めていきます。
この時、フリーハンドだとキレイに線がひけないので…
「フレンチカーブ定規」
みたいな「雲形定規」を使うと良いみたいです。
ていうか、マンガ家さんあたりで持ってる人は多いんじゃないでしょうか?
私は持ってないんでフリーハンドでやらざるを得ないんですけどね…
でも、エンリケさんというYouTuberが紹介してるこの動画では、フリーハンドで曲線や直線をかく練習方法を教えてるので、心配する必要はないと思います。
ペン入れして最終アウトラインが描けたら、消しゴムで下書きを消去。
6、影をいれる
清書したアウトラインに、太めのマーカーペンで…
「影(シャドウ)」を入れていきます。
メイン光源の方向をきめ、立体的に見えるよう、後ろからバックライトが当たっている状況をイメージして下さい。
7、デカールなどの装飾を追加
影までつけたら、あとは詳細パーツをロボットの表面にくっつけていくだけ。
この動画の方のように、急にこんなハイレベルなロボットを描くのは難しいかもしれませんが…時間をかけて手順をマネていくことは出来るかもしれません。
大事なのは、マシーンっぽい
「装飾パターン」
を表面につけて、ロボット感を出すこと。
[box class="blue_box" title="装飾パターン一覧"]
●留め具
● ボルト
● 取っ手
● 点検用ハッチ
● ロゴマーク(工業製品らしさが出ます)
● ショルダーパック(エンジンなど)
● マシンガンなど(戦闘用にしたいのであれば…)
[/box]
ここで1の作業の時にやった「Pinterest(ピンタレスト)」での参考画像あつめが役に立ちます。
収集したエンジンや戦車などの表面パーツを抜き出して、ロボットの表面に追加。
まとめ
● 資料集め⇒ラフスケッチ⇒下書き⇒ペン入れ線画してアウトライン化!
● 影をつける⇒装飾パターンを追加してディテールアップ!
どれも全て実際にペンを使ってかけるやり方なので、時間はかかると思いますが…
この手順ですすめていけば、よくあるロボットの感じを出しつつ、自分だけのオリジナルロボットを描くことが出来ると思います。
自作のマンガやイラスト作りにすぐ役立てると思うのでぜひ試してみて下さい。
参考出典
参考動画はこちらから↓
・3D World Magazine Issue 20
・「SF・ファンタジー メカと乗り物を描く」:株式会社マール社
・Creative Blog: https://www.creativebloq.com/3d-modelling/6-tips-creating-robot-concept-art-41620112
・川崎重工業(公式サイト):
https://robotics.kawasaki.com/ja1/xyz/jp/1804-03/